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有名な劇作家であるヘンリック・イプセンの作品を読んだ感想を記します。
ヘンリック・イプセンを読んで
人形の家
戯曲の台本にも関わらず、海外文学の最高傑作や、読むべき海外文学としてよく名前の挙がる作品。
女性の自立を描いた作品は今でこそいろいろありますが、当時は珍しかったでしょう。とはいえ作品を読んでみると、主人公のノラもそこまで最初からフェミニズム的思考を持っているようには思いませんでした。むしろ弁護士の妻という立場を喜んでいるように見受けられました。あの一件さえなければ、ずっと家族仲良く暮らしていたように感じます。
ページ数でいうと180ページ程の短い作品ですが、なかなかあらすじに書いてあるような展開にならず、ん?ちゃんとあらすじ通り夫婦は喧嘩するのか?と謎にソワソワしました(笑)。
終盤でガクッとノラの気持ちが変化し、ものすごい速さで彼らの人生が変化するのが印象的でした。子供を見捨てるくだりには批判が起こりそうですが、一家の奴隷になったような気持ちで生きている母親たちに、もっと主体的に生きていいんだよ、と背中を押してくれるような良い作品でした。
ノラの気分の変わりようが急すぎると思う人もいるかもしれませんが、私はそれをむしろリアルに感じました。きっとこれまでも声に出さないだけで、夫に対する小さな批判の気持ちがいろいろあったのでしょう。それが今回の一件で夫がどういう人間なのかを確信し、もう戻れないところまで来てしまった感覚だったのだと思いますね~。
イプセンはノルウェー出身ですが、ノルウェーは男女平等な国ランキングで必ず上位に位置する国でもあります。世界の中でも、男女平等の意識が芽生えるのが早かったゆえにできた作品なのかもしれませんね。
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