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スパイ・推理ジャンルの作家でありながら純文学の作家でもあり、さらにはカトリック文学の作家でもあるグレアム・グリーン。今回は彼の作品を読んだ感想を以下に記します。
The End of the Affair / 情事の終り
雰囲気がすごい好きでした。上の紹介で書いた通り、推理小説やカトリック小説の要素を持ちながらも、しっかり純文学なんですよね。
扱っているものは愛憎(しかも不倫!)という、いかにも俗的なものなのですが、その愛憎の気持ちをあまりにも深掘りするため、むしろ高尚な雰囲気になっているのが不思議です。登場人物たちが深い話をしたり、登場人物の考えや心の奥をさらけ出す感じは、同じく私のお気に入りの作品である夏目漱石の「こころ」にも似ていると思いました。
この小説が扱うテーマの代表的なものは「愛憎」でしょうが、同時に「カトリック」という要素も重要なテーマとなっています。
私はキリスト教について詳しくないので、あまりこの点ではこの作品を深く理解できていないと思います。でも情事の終り(上岡伸雄訳)のあとがきを読むと、どうやらグリーンは23歳での結婚を機にカトリックに改宗、夫婦関係が冷え切ってからもカトリックのルールのため離婚できず、婚姻関係をを続けたまま他の女性との恋愛をしていたそうです。
「The End of the Affair / 情事の終り」の最初に載っている「TO C. / Cに」というのは、グリーンの愛人であるキャサリン・ウォールストンを意味するようです。ちょっとゾワッとしますね^^;
少し話がずれましたが、まあそんな感じで、グリーン自身はそこまで敬虔なカトリック信者ではなかったようです。確かに小説内でも、ベンドリックスは最後まで神の存在を強く拒否していました。カトリック信者でありながら神の存在を確信することのできない、矛盾する心をグリーンは作品に表現したのではないでしょうか。そう考えるとカトリックをテーマとした作家と言っても、フラナリー・オコナーなどとは大きく趣を異にします。
サラというひとりの女性を通じてヘンリーや他の人間たちと関わっていたベンドリックス。サラが亡くなった後にヘンリーと懇意になるのがなんとも奇妙なものでした。本来敵であるはずの相手も、同じ感情を共有するときには仲間になれるのでしょうか。これも作者の実体験なのかもしれませんね。
世界に神がいなければ、さまざまな奇跡(たぶんこのワードをベンドリックスは嫌厭していた)をどうやって説明するんだ?といった話でしたが、まああまり現実ではそこまでミラクルも起こらない・・・あるいは私のミラクルを見つけ出す感度が低いだけなのかもしれませんが^^; そういう経験をした人が、神を信じるようになるのかもしれませんね。
英語学習者へのAudibleのススメ
洋書「The End of the Affair」は、私が英語学習を本格的に始めた最初の頃に手に取った作品でした。
当時の私のレベルではだいぶ難しい作品でしたが、それでもこの作品を選んだのは、Audibleで推しのコリン・ファースがこの作品を朗読していることがきっかけでした!

(アカデミー賞受賞俳優の朗読作品!Audie Awardなども受賞しており、そのクオリティは折り紙付きです!)
やはり最初はかなり難しかったです。リアルな英語のスピードについていくのが難しく、最初は朗読を聞きながら文を目で追うことすら難しかった・・・!
ただAudibleの良いところは、再生スピードを変えられるところです。最初の頃は再生スピードを遅くして、とにかく文を目で追えるように頑張りました。おかげでだいぶ眠そうなコリンの朗読を聞くことになりましたが(笑)
通勤中も、何を言っているのか分からないながらもとにかく聴いていました。そうするとだんだん、簡単なセリフや印象深い文は覚えていくんですよね。これを徹底的にやっていくことで、言語ってマスターできるんだろうなって思いました。残念ながらそこまでやり込む前に、他の作品に興味が行ってしまうのでなかなか難しいんですけどね。
言語学習にしても何にしても、やはり推しへの愛パワーは大きなエネルギーになるので、現在好きな俳優や芸能人がいる方、ぜひAudibleもチェックしてみてください。知られていないだけで、意外とたくさんの人たちがAudibleの朗読に参加していますよ~!
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