「裏切りのサーカス」を頑張って分かりやすくまとめてみる

映画

※この記事はネタバレを含みます。

 

「裏切りのサーカス」は知る人ぞ知る難解映画ですよね。

最低でも2回見ないと内容を把握できないとよく言われます。私も初めて観たときは何が何だか?!な状態でした。

今回の記事では、そんな映画「裏切りのサーカス」を、なるべく分かりやすく紐解いていこうと思います。

 

映画について

原題:Tinker Tailor Soldier Spy / 舞台:イギリス / 製作年:2011 / 言語:英語、ロシア語、ハンガリー語、フランス語

まずこの映画ですが、ジョン・ル・カレの小説が原作となっています。ジョン・ル・カレはスパイ小説作家として知られており、本作に出てくるジョージ・スマイリーが活躍する作品は他にもいろいろあるんです。ですので他の小説も読んでみると、スマイリーとサーカスの人たち、カーラとの関係も、より深く分かるかもしれませんね。

そして驚くべきことに、ジョン・ル・カレ自身がかつてスパイとして働いていたというのです!だから彼の書く物語には、派手なスパイものではない、リアルなスパイの姿が描かれているんですね。

ちなみにジョン・ル・カレですが、この映画にカメオ出演しております!後半のクリスマスパーティーのシーン、ソ連国家斉唱!の場面で起立する白髪のおじいさんがジョン・ル・カレです!

 

本題の前に・・・知っておくと分かりやすいちょい知識

混乱する略語

サーカス = イギリス秘密情報部

モスクワ・センター = ソ連情報部

時系列を整理するためのヒント

ブタペストの失態によって、サーカスを去ったジョージ・スマイリー。時間ができたからか、眼鏡を新調します。前はべっこう柄の眼鏡をしていましたが、サーカスを去った後は黒縁(下部分はブラウン)の眼鏡に変わっているので、これが現在と過去のシーンを見分けるヒントになります。時系列も入り組んで内容も複雑だからか、少し視聴者に優しいサービスを与えてくれたんですね(笑)

「冷戦」「東側」「西側」って何?

「冷戦」というのは、第二次世界大戦後に、アメリカを中心とする資本主義諸国(西側)とソ連を中心とする社会主義諸国(東側)との間で起こった、戦火を交えない戦争のことです。実際に交戦はしないけども、あらゆる面で西側と東側は対立していたのです。

ウィッチクラフト作戦って?

これの意味がよく分からず、混乱した人もいるのではないでしょうか?私も理解するのに時間がかかりました。

パーシー・アレリンとロイ・ブランドが推し進めていた作戦ですね。

アレリン&ブランド「2重スパイを演じて、くだらない情報や嘘の情報をソ連に提供する代わりに、ソ連から重要な情報をゲットしてやる! アメリカとも情報共有するぞ!」

っていう作戦だと2人は思い込んでいました。トビー・エスタヘイス、ビル・ヘイドンもこのウィッチクラフト作戦に参加していました。表面上は。

本当のところは、これはカーラが仕組んだ作戦で、イギリス側のサーカス内に2重スパイがいました(ヘイドンね)。そしてそいつがソ連側に本当に重要な情報を流していた。

さらに、ソ連側の本当の目的は「アメリカの情報を入手すること」だった。アメリカと連携されたことで、アメリカの情報がソ連に入ってくるようになり、完全にカーラの思うつぼとなってしまった。

・・・という、イギリス側からしたら騙された!な作戦なんですよね。完全にコケにされてる・・・(TT)

ティンカー、テイラー、ソルジャーって?

ティンカー、テイラーはもとはマザー・グースの唄のひとつです。

Tinker, Tailor, Soldier, Sailor, Rich man, Poor man, Beggar man, Thief.

(鋳掛け屋、仕立て屋、兵隊、水兵、金持ち、貧乏、物乞い、盗人)

という唄で、子どもが将来の職業や結婚相手を占うときの唄として楽しまれてきました。

日本版で言えば、「王様、姫、豚、ゴリラ」ですかね(あれ?知らない?^^;)

 

「裏切りのサーカス」時系列順まとめ(妄想会話も追加)

さてここからは、本編をなるべく分かりやすく時系列順に並べて説明していきます。意味が分かりやすくなるように、創作でセリフも付け足しています。だいたいこんな流れなんだなーというのを理解する助けになれば嬉しいです!(日付が分からない件は多少前後して紹介しているものもあります。)

 

1955年 スマイリー、カーラに出会う

スマイリー「スターリンが死に、モスクワ・センターは壊滅状態。KGBの人材を西側に誘い込むぞ」

ここでスマイリーはカーラと出会い説得をしたけど、その際に妻の話をしすぎて、自らの弱点が妻だとばれてしまった。代わりにスマイリーはカーラが狂信者であるという弱点を見抜きます。

クリスマスパーティ

コントロール「パーシー!レシピを勝手に変えるな!」

アレリン「レシピ通りですよ!(ちっ、腹の立つ野郎だ・・・)」

スマイリー(アンが誰かに目配せした、誰だろう・・・なんだ、ビルか)

~パーティ後半~

スマイリー(アンはどこへ行ったかな・・・)ここでアンの浮気を知る

アレリンがコントロールを目の上のたんこぶと思っている様子と、アンが浮気をしているとスマイリーが知った様子がうかがえます(浮気相手がヘイドンとはまだ気づいていなさそうです)。またヘイドンとプリドーの親密さもこのシーンからうかがえます。

ある日の会議室、アレリンが重要情報を提供

アレリン「こんなすごい情報を、新しい情報源から入手しましたよ!これがウィッチクラフト作戦の効果です!」

コントロール「こんなもん信じられん!全員出ていけ!」

サーカスの情報が漏れていることもあり、コントロールはこの頃から2重スパイの存在を疑っていたのかもしれません。

コントロール、ジム・プリドーに任務を与える

コントロール「ハンガリーに亡命したがっている将軍がいるから会いに行け。そいつがサーカス内の2重スパイ(もぐら)の情報をもっている。幹部5人のうち誰かがもぐらのはずだ、それを暗号で教えてくれ。ティンカー、テイラー・・・」

プリドー(ビルなのか・・・)

※ヘイドンが捕まった後の会話で、プリドーがブタペストへ発つ前、ヘイドンに会いに来た、プリドーはヘイドンがもぐらだと気づいていたという話がありました。

プリドー「ビル、下手なことはするなよ。絶対いつかばれるんだから」

自分の大切な人が裏切りを行っている。プリドーはどんな気持ちだったのでしょうか・・・。いやでもヘイドンは軽い男だし、そんな奴だよな、って思ってたのかも。

1973年10月21日 ブタペストにて、プリドー撃たれる

プリドーを待ち構えていたソ連側(カーラも現地にいます)。カフェの店員役に扮したハンガリーの情報部員によってプリドーが撃たれます。

(なんでソ連が情報を知っているのか。ヘイドンが情報提供したか、将軍の亡命希望という情報自体がソ連のでっちあげかのどっちかだと思いますが、後者な気がします。だってヘイドン、プリドーが撃たれてあんなに動揺してたから、そうなることを分かっていて情報提供はしないでしょう・・・?)

ブタペスト事件後、サーカスに連絡が入る

その日の当直はジェリー・ウェスタビー。コントロールから電話担当を任せられていました。

コントロール「特別な任務につく奴がいるから、信頼できるお前に頼みたい」

すると午前1時半頃、外務省の当直から連絡が来ます。

「英国諜報員エリス(プリドーのこと)が、ブタペストでハンガリーの某将軍の誘拐を試み、撃たれた」と。

コントロールに指示を仰ぐジェリーでしたが、何の返事もないので、スマイリー宅に電話を入れます。

スマイリーはベルリンにいるので電話に出られませんでしたが、実はその頃スマイリー宅に、アンとヘイドンが一緒にいたのでした。ジェリーからの電話でブタペストの件を知るヘイドン。クラブの電信機で知ったと嘘を言い、サーカス本部に現れます。

大切なプリドーのため、迅速に措置をとるヘイドン。ジェリーとともにプリドー宅へ行き、サーカスとの関わりがばれる資料を処分します(写真はこっそり持ち帰って・・・)。

その後、スマイリーが家に帰ってくると、ヘイドンがいます。

ヘイドン「お帰り、ちょっと寄らせてもらったよ!僕の絵を届けにね。アンが気に入ってるんだよ、この絵」

※ちなみにこの絵、映画序盤でスマイリーがじっと眺めている絵です。この頃もうスマイリーは、ヘイドンがアンの浮気相手だと分かっていると思うんですが、どんな気持ちでこの絵を飾ったのでしょうか・・・。

というかなんでヘイドンは、ブタペストの事件の措置後にまたスマイリー宅へ戻って来たんだろうと、謎でもあります。プリドーが撃たれたと知って大きなショックを受け、心を落ち着かせるためにアンに会いに行った?

誘拐され、拷問を受けるプリドー

どこかに誘拐されるプリドー。星の位置で東だと分かったとのこと。拷問が始まり、時間の感覚を徐々になくしていきます。情報網の仲間が逃げる時間を稼ぐプリドーであったが、まさかのプリドー自身が裏切り者という話になってしまっていました。

1973年11月 リッキー・ター、ピーター・ギラムの命令でイスタンブールへ

11月にイスタンブールへ行ったというターの証言、11月20日に2重スパイの件で打電を打ち、それまでの間結構長く滞在していたことを考えると、11月の上旬くらいに行ったものと思われます。

任務は亡命しそうなソ連使節の監視でした。

しかしソ連使節のボリスは、毎晩ナイトクラブで酒を飲みまくり。こいつは亡命する気なんてなく、それどころか使節ではなくモスクワ・センターの手先だと感じたター。無駄な出張だと悟ったターは、”取引中止”とギラムに打電。その翌日に帰る予定でしたが、ボリスの内縁の妻イリーナと出会い、彼女は重要だと感じて帰国を遅らせるのです。

イリーナはターに「コントロールと取引がしたい。重要な情報を持っている」と話し、見返りに西側での生活を要求します。

1973年11月14日 コントロール&スマイリー、サーカスを去る

ブタペストでの失態の責任を取り、コントロールとスマイリーはサーカスを去ります。このタイミングでスマイリーの眼鏡が変わります。コントロールはその後すぐ死んでしまいます(他殺か自殺かは分からなかったです)。

なお、その後ちょくちょく出てくるアレリンと次官&大臣のやりとりで、ウィッチクラフト作戦をアメリカも含めた大掛かりな作戦にしたいというアレリンの欲望が見えます。コントロールとスマイリーがいなくなり、やりやすくなったのでしょう。

犬が出てくる家の映像も入りますが、あれはポリヤコフと情報交換していた家ですね。サーカスの幹部たちがせっせと出入りし、ソ連に(くだらない)情報を渡していたことを表しています。ただその中にはヘイドンがいて、彼は本当に重要な情報をソ連に渡していたのです。

1973年11月20日 ター、サーカスに打電

”最重要事項 モスクワのプロ 亡命希望” とサーカスに打電します。”2重スパイに関する情報だ” とも打電してしまうんですね。ただその返事は ”状況は理解した” だけでした。

2重スパイについて言及してしまったせいで、すぐヘイドン→ソ連へ情報が入ってしまったんですね。

それからのソ連の動きはとても迅速でした。現地工作員のセシンジャーが殺され、危険を感じたターはイリーナに連絡を取ろうとします。その頃イリーナは家でボリスの死体を発見します。イリーナ自身も誘拐され、オデッサ行きの船に乗せられます。

自分のせいでイリーナが誘拐されたと考えるターは、何としても彼女を救わなければという思いを抱きます。そこには罪悪感以上のものがあったのでしょう・・・。

サーカスからは「ターがセシンジャーを殺して東側に寝返った」と思われ、KGBからは「2重スパイ(ヘイドン)に関する情報を知っている者」と思われ、こうしてターは、両方から命を狙われるようになってしまいます。

1973年11月28日 コニー・サックス、解雇される

コニーは、アレクセイ・ポリヤコフが、ソ連大使館の在ロンドン文化担当官に15年前に着任した時から、彼のことを疑っていました。ある日、ベルリンのメーデーの映像の中で、ポリヤコフが軍人から敬礼を受けるところを発見しました。ポリヤコフは元軍人で、カーラの手先ではないかと疑ったコニーは、エスタヘイスとアレリンに報告しますが、なんと解雇されてしまいます。

エスタヘイスとアレリンからしたら、ポリヤコフは大事なソ連の2重スパイ。そんな彼の周りを嗅ぎまわる人は排除したかったのですね。しかしなぜ彼らはちゃんと考えなかったのか・・・。

拷問を受け続けるプリドーの前にイリーナが現れる

カーラがプリドーのもとへやって来た日から、プリドーへの拷問は本格化します。

すると、プリドーの前にある女性が連れて来られます。イリーナです。この女を知っているかと聞かれ、知らないと答えるプリドー。イリーナは撃たれてしまいます。

この時点でもうイリーナは亡き者になっているんですね。これを知ると、彼女が生きて無事に帰ってくることを願うターの様子が、より切なく感じられます。

ヘイドン、カーラに掛け合い、プリドーをイギリスへ返してもらう

ヘイドンがもぐらだとばれて捕まった後、「プリドーは連れ戻しただろ」と言っていたので、ヘイドンのおかげでプリドーは死なずにイギリスに帰ってきたことが分かります。

帰って来たプリドーに会いに来たのはエスタヘイス。1000ポンドと車をプリドーに与えました。

エスタヘイス「これあげるから、もう二度とサーカスに戻るな。起こったことは全部忘れろ」

エスタヘイスは使いっ走りだと終盤で明らかになっています。幹部の誰かが(ヘイドンかな)適当な理由をつけて、プリドーをサーカスから追い出せと命令をしたのでしょう。

この後プリドーは、イギリス内のどこかの学校で教師として働き始めます。

1973年12月4日 ジェリー・ウェスタビー、解雇される

ブタペストの件の日の当直だったジェリーが解雇されます。プリドーが何かの任務に就いていたことを知っていたから、解雇されたのでしょうか。

ター、レイコン次官に連絡をする

サーカスに2重スパイ「もぐら」がいることをレイコン次官に伝えます。

レイコン次官、スマイリーもぐら探しを命令する

レイコン次官は、コントロールからも2重スパイの話を聞いていたとスマイリーに話します。しかしその話はスマイリーは聞かされていませんでした。スマイリーはギラムと、警視庁保安部の元警部メンデルと組むことを要求します。3人はリヴァプール・ストリート駅のそばの小さなホテル「HOTEL ISLAY」に拠点を構えて、2重スパイ探しを始めます。

スマイリーとギラム、コントロールの家に行く

死んでしまったコントロール。スマイリーとギラムは、彼の家に捜査の手掛かりがないか探しに行きます。そこでスパイ候補の写真が貼られたチェスの駒を見つけます。自らも疑われていたことをここでスマイリーは悟ります。

資料を運んでHOTEL ISLAYに帰ってきた後、スマイリーはギラムに頼みごとをします。

  • 最近退職した人リスト(2重スパイについて知って、解雇された者がいるかもしれない)
  • パーシーが再編成した組織図(2重スパイの件に関係ある者が入ってきていないか)
  • 秘密作戦の経費一覧(お金の流れはどうなっているか)

これらの資料をサーカスから取って来いとスマイリーはギラムに頼みます。ギラム大変だ!

スマイリー、コニーに会いに行く

スマイリーはコニーに会いにオックスフォードまで向かいます。コニーからポリヤコフが元軍人であるという話を聞きます。そして2重スパイの捜査が悪い結果となったら、もう来ないでとも言われてしまいます。コニーは昔の良き思い出をそのままにしておきたいんですね。

スマイリー、プリドーへ1000ポンド支払われていることに気づく

秘密作戦の経費として、1973年12月に1000ポンドが使われていることに気づきます。なんとそれがエリス氏(ジム・プリドー)に支払われているのです。

スマイリー(ひょっとしたらプリドーは生きているのでは・・・?)

スマイリー、ターと出会う

ある日、スマイリーが帰宅すると、いつも侵入者がいないか確認するために挟んでおく木片が落ちています。

ターはスマイリーにイスタンブールでの件、2重スパイとイリーナについての話をします。

ここのトム・ハーディの演技のなんと素晴らしいこと!こっちまで泣いてしまいます・・・。

サーカス幹部、ターがパリにいるという情報を入手

ターが脱出用パスポートでパリに行ったことを知ったエスタヘイスは、ヘイドンに連絡します。ヘイドンは僕を巻き込むなといって電話を切ります。電話は記録されているので、アレリンら他の幹部にもすぐに情報が入ります。ヘイドンはどうでもいいといった態度で電話を切っていますが、その実は、

ヘイドン(こりゃ大事な情報だ!すぐポリヤコフに伝えなくては!)

って感じでしょう。

ギラムの散々な一日

スマイリー「保安課の去年11月の日誌を取って来い。捕まっても俺のことは言うなよ」

ギラム「はい・・・(扱いひどいぜ~TT)」

スマイリーから頼まれたギラムは、サーカスへ行って保安課の11月の当直日誌を盗もうと試みます。

受付の女の子はギラムの登場に心を躍らせますが、ギラムはそれどころではありません。

指定された時間にメンデル元警部が電話を掛けてくる。電話の内容は記録されると分かっているので、話す内容は事前に計画されたのでしょう。ギラムが鞄を取ってもらってもおかしくない内容の話をします。どさくさに紛れてこっそり資料を鞄に入れます。

ここのシーン、観ているこっちが汗をかいてしまいます^^; ベネディクト・カンバーバッチの、手の震える演技が見事です。

上手く資料を鞄に入れた直後、エスタヘイスに声をかけられるギラム。ばれたか?!と思わせる場面ですが、そうではなかったです。ターの情報を知ったサーカス幹部が、ギラムにターからの接触がなかったかを確認したいだけでした。何者かがターに3万ポンドを振り込み、ソ連から送り返してきたと。ギラムはそんな話は知らん!と憤慨します。

大事な資料が入ったはずの鞄の存在を忘れかけてしまうギラムの様子が少し面白い。それほどにターの情報と、幹部とのやり取りががギラムを動揺させたのでしょう。

帰り際には「ミスター・ウー~♪」と歌うブランドが。

ブランド「ミスター・ウー♪(お前の電話の内容も全部聞いてるからな)」

ギラム(ドキドキ・・・ああもう!なんて日だ!!)

ギラムはメンデル元警部と落ちあい、スマイリーのもとへ帰ります。(HOTEL ISLAYにはいないとのこと)

ギラム「ジョージ!何とかして資料を盗んできましたよー!!って・・・」

ター「ちわっす。帰国が遅れてメンゴ」

ターのせいで幹部に疑われ大変な思いをした直後に、しれっとスマイリーの拠点にいるターに出会う。ギラムはもう我慢の限界でした!激高!!もー!!本当に本当に、なんて日だ!!!

怒るギラムでしたが、ターが打電を打った1973年11月20日の記録が消えていると、スマイリーに教えられます。(だから去年11月の日誌が必要だったのね)

ではターに振り込まれた3万ポンドは? これは誰かがギラムを2重スパイに仕立てようとし、わざとやったことでした。

HOTEL ISLAYに帰って来たスマイリーとギラム。

ギラム「もうへとへとです・・・帰らせてください」

スマイリー「いや。ちょっと話をしよう」

スマイリーはギラムに、カーラと会った時の話をします。そして整理すべきことがあればしておけとも話します。

こんな大変だった1日の最後に、ギラムはパートナーと別れなければいけなくなります。

ギラムにとっては本当に散々な一日です・・・(TT)

スマイリー、ジェリーに会って、プリドーが殺された日のことについて尋ねる

プリドーが殺された日、ジェリーがスマイリー宅に電話をかけていたこと、ヘイドンが本部へ現れ、迅速な対応をしたことを知ります。そしてヘイドンがスマイリー宅にいたことも知ります。

スマイリー(そういえばベルリンから帰ってきた日、ヘイドンがうちにいたな・・・)

スマイリー、プリドーに会いに行く

どうやって居場所を突き止めたのか分かりませんが、スマイリーはプリドーに会いに行きます。

ここでプリドーが、コントロールから2重スパイについて知らされていたことを聞きます。

回想シーンで、コントロールがチェスの駒を一つひとつ置いていくシーンで、ヘイドンの駒が置かれたときに、しばらくプリドーの目がそこに留まります。そういった細かい演技に、ヘイドンを想うプリドーの気持ちが表れています。

ここでスマイリーは、イリーナが殺されたことも知ります。

プリドーは、「妙なことに私は英国へ送り返された」と話していますが、ヘイドンが関わっていることに気づいていたんじゃないかと私は思います。でも彼が2重スパイだということをスマイリーにばれてしまってはいけないから、ヘイドンについては何も言及せずにいたのではないでしょうか。そして帰国の際、エスタヘイスがやってきたことも話します。

スマイリー、大臣とレイコン次官にウィッチクラフト作戦の真実を伝える

今までの情報をまとめ、ウィッチクラフト作戦は黄金の作戦と見せかけただけの、ソ連にとって都合の良い作戦だということに気づいたスマイリーは、大臣と次官にそのことを話します。どうすればいいんだと大臣に問われたスマイリーは、もぐらが欲しいものが1つあると伝えます。

それはリッキー・ターについての情報です。ヘイドンにとってもKGBにとっても、ターは今すぐにでも排除したい邪魔者です。

スマイリー、ターをパリに行かせる

もぐらが情報提供をしにポリヤコフと落ちあうシチュエーションが必要なので、ターにパリから打電を打ってほしいと頼むスマイリー。どうしてもターの協力が必要なので、イリーナのことはあえて話しません。

スマイリー、エスタヘイスを尋問する

ウィッチクラフト作戦がどこで行われているのか、家の住所を探るためにエスタヘイスを尋問します。

スマイリーはエスタヘイスが2重スパイでないことは知っていますが、ウィッチクラフト作戦に誰が関わっているか(その中にもぐらがいるので)を知るために、エスタヘイスを脅します。

スマイリー「お前が情報をソ連に渡していたんだろ!?」

エスタヘイス「ち、違う!誤解だって!くだらない情報しか渡してないよ!アレリンもヘイドンも、ブランドもやっていたことだよ!ポリヤコフが2重スパイで、俺たちに協力しているんだって!」

スマイリー「送還されたくなければ、ポリヤコフと会う家を教えな」

ウィッチクラフト作戦の現場で、もぐらを待つ

スマイリーとギラムは、エスタヘイスの証言からポリヤコフと会う家を突き止めました。

一方ターはパリの(たぶん)現地工作員のもとへ行き、そこからサーカスへ打電を打ちます。

ターから打電を受けた件を伝えに、ウィッチクラフト作戦の現場へやってきたやつが、もぐらということです。

ついにもぐらと対峙

ここまで来て、やっともぐらはヘイドンだと分かります。

ちなみに、この作品は原作がとても有名なので、誰がもぐらかは知っている前提で映画が作られているとか。日本ではあまり知られていないので、犯人も分からないから余計にややこしくなりますよね。でもキャストの配役でも十分ヒントがあります。幹部4人の中では、コリン・ファースが一番名の知られた俳優でしょう。

スマイリー、ヘイドンから話を聞く

ヘイドンが収容されている家へ向かうスマイリー。その道すがら、魂が抜かれたような状態のアレリンとすれ違います。彼はウィッチクラフト作戦を信じ切っていたので、その分ショックも大きいでしょう。

懇意にしていた女と男がいるので、対応を頼みたいと言うヘイドン。ヘイドンの浅はかで移り気な性格を表していますよね。プリドーという大切な人がいたにも関わらず、ソ連に味方するところも、自己中心的で損得勘定で動く人なんだなと思わせます。

アンに伝えたいことは?と聞くスマイリーは、完全に余裕を取り戻したように見られます。浮気をされている最中はかなり動揺していましたが。ヘイドンの「僕は名を残す人間だ」という言葉を聞いて、こいつは小せぇやつだと気づいたのでしょう。

それにしても、ヘイドンは殺されずにソ連に移送されるんですね・・・。てっきり殺されるか、英国でずっと収容されるものだと思っていました。これもまたリアルなスパイのやり方ってことなんですかね。

「モスクワにはクリケットがないよな」なんて言うヘイドンですが、お前のせいやろ!

プリドー、ヘイドンを射殺

最後にもう一回クリスマスパーティーのシーンが入りますが、ここで見つめ合うヘイドンとプリドー。ヘイドンはプリドーに笑いかけますが、どこかへ行ってしまいます。待てい!その手に持ったグラスはプリドーのためじゃないんかい!!どーせアンを弄びにでも行ったんでしょう。

プリドーはヘイドンを愛し、ヘイドンもプリドーを愛してはいますが、ヘイドンは自分の気持ちに不誠実であった、そんな感じがします。

プリドーがヘイドンを射殺するのも、まさに愛ゆえでしょう。自分はヘイドンのせいで、2重スパイの捜査に関わり、そして捕まり拷問されたにも関わらず、ヘイドンには苦しい思いをして欲しくなかった・・・。ちょっとプリドーは優しすぎるのかもしれませんね。

その後に入るターのカットにも切なくなります。イリーナの帰りを今も信じて待ち続けているのでしょう。

スマイリーのもとにはアンが帰ってきます。なぜこのタイミングで・・・?これはきっと偶然なのでしょう。良い女は帰るタイミングも分かっている。そんな感じなのでしょう。

スマイリーはサーカスに復帰。それを見て誇らしげなギラム。彼もパートナーともとに戻れたでしょうか?きっとそうだと信じたいです。

これにて映画は終了。

 

ちなみに、最後に流れた曲はラ・メール(La Mer)という曲で、フリオ・イグレシアス(Julio Iglesias)という歌手が歌っています。

まさに映画で使われた楽曲がSpotifyで聴けますので、ぜひ聴いてみてください。

 

まとめ

だいぶ長い記事になってしまいましたが、なんとなく物語の流れが分かりましたかね?私も記事まとめをしながら頭の整理ができました。

なんとも難解な映画ですが、私はこの映画が大好きで、Blu-rayも購入し、何回も観ています。

人によっては(というか多くの人にとっては?)つまらなく感じてしまうかもしれませんが、この映画の見どころは何と言ってもキャストの豪華さ!

ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ、トム・ハーディ、マーク・ストロング・・・イギリス俳優にちょっと詳しい方なら、その豪華さに驚くはず!実力派ぞろいの俳優陣が織りなす、静かな中にもお互いの感情が渦まく様子は見ごたえたっぷりです。

またあの映画の薄暗く寒々しい雰囲気も、いかにもイギリスって感じで見ていて楽しいです。あのしぶーいかっこよさがたまらないのよね~^^

この難解な映画が少しでも分かりやすくなるよう、努力をしましたが、まあ私も100%内容を理解しているかと言えば、そんなことはございません!間違っていること等ありましたら、ぜひご指摘いただけると嬉しいです。

観ていてスカッとする、ストレス解消になる映画は楽しいけれど、こうやって何度も観て理解を深めるような映画もまた楽しいです。映画にはいろんな魅力がありますね。また別の映画記事でお会いしましょう!

 


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